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ディア・ドクター

Category : 映画 邦画 .た行 ディア・ドクター
ディア・ドクター [DVD]

タイトルに「ディア・ドクター」とあるが、決して本作品は、医療に的を絞った映画ではない。
この映画は「人と嘘」に焦点を当てた作品である。
そう、映画のキャッチコピーにもあった「その嘘は、罪ですか」という点にある。

物語は、数年前まで無医村だった小さな村で起こる一つの事件の話。
その村の唯一の医師であった伊野が失踪するところから始まる。

神様や仏様より先生が一番頼りになるんですから。
あの人が神様ですから。

村人からそこまで言われる伊野という男に何があったのか。

失踪の原因となるのは、伊野がついたいくつかの嘘に起因している。
物語の中心となるのは、患者の一人である、かづ子に関する嘘である。
かづ子は、伊野に「先生、一緒に嘘をついてください」と言う。
患者のために伊野は嘘をつくのだが――。
劇中に次々に出てくる嘘に少々戸惑った。どの嘘が一番根っこにあるものかわからなかったからだ。
それで、なんとなく途中までもやもやしていた。

しかし、緊張性気胸の患者の治療場面でようやく、もやもやしたものがとれた。
とても緊迫した場面に流れる異様なまでの違和感。
そこで、気づく。ああ、これがこの作品の根底にあった嘘なのかと。

患者の治療後、呆然と立ち尽くす伊野。そして、また別の患者からの連絡。
伊野が「行きましょう」といった台詞がとても虚しく響いた。
たった一つの嘘をついたことで、永遠に終わらない嘘の連鎖に向かっていく気がして。

その嘘をついたきっかけは、はっきりとは語られないが、伊野が研修医に向かってこう話すシーンがある。

"ひっきりなしに弾がとんでくる"
"とんでくるからうつ"
"うつからまたとんでくる"
"それの繰り返しや"
"うち始めたら不思議とその気になってのめりこんで、"
"のめりこんでうちまくってたら、その間何もかも忘れてなあ"

嘘なんてそんなものかもしれない。
ちょっとしたことでついてしまって、後にひけなくなって、結局最後には何のために嘘をついたのかわからなくなって。

決して誰にも言えなかった伊野の嘘。
伊野がついた、その嘘は結局誰のため、何のためだったんだろうか。



順番的には、次は「ゆれる」を書こうかなと思っていましたが、日本アカデミー賞の関係でこっちの作品にしました。
最優秀脚本賞と最優秀助演女優賞おめでとうございます。
西川監督の作品は面白いですね。本作品もやっぱり考えさせられました。
嘘はいけないことだとわかっていても、その嘘が結果的に他の人を救うものだったら?
そう考えると、今まではっきりしていたものが、急にぼやけてきます。
人それぞれで受け取り方が違うので、嘘って本当に厄介で難しいものです。
内容はもちろんのこと、音楽とキャストの起用も私好みです。鶴瓶さんの医者は、かなりはまってました。
ただ、ラストに関しては、なんかいまいちでした。
西川監督曰く、本映画は、そんなにラストシーンは重要ではないみたいです。
「これは映画ですよ」っていうのを言うためのラストだそうで。
言われてみると、なるほどそんな感じもします。

私的評価 ★★★★☆

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