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ハサミ男

Category : 本・雑誌 小説 .さ行 殊能 将之
ハサミ男 (講談社文庫)

冷酷な殺人鬼。連続美少女殺人犯。
研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯。
その異常性からシリアル・キラーとしてマスコミに取り上げられる。

専門家たちは、こう言う。
ここ数年の社会の変化によって、人々の心は深く病み、無意識の暗闇の中に恐ろしい怪物を生み出してしまったと。
そして、それは私たちの心の中にも多かれ少なかれ存在すると。

そのことに警鐘を発するかのように、この物語では、ハサミ男の模倣犯が存在する。
そして、それをハサミ男自身が調査することで物語が進んでいく。

本当に、心の中に暗闇や殺人鬼は存在しているのだろうか。
それとも、何もないのだろうか。内側も外側もからっぽ。
そのふたつの異なるからっぽの境界が自分というだけ。
周りが騒いでいるだけで、自分自身は興味も関心も何も持っていないのか。

ハサミ男と医師もそんなものだろう。そんな関係なのだろう。
すべてハサミで切り裂いていくだけのこと。紙を切るのと同じように。

自分がやらなくても、誰かがそれをやるだけ。
結局は同じこと。
これはただの複雑な遊び。
ただの複雑な遊びなんだ。

0320

ハサミ男が三番目の犠牲者を決め、綿密に計画を練るのですが、その犠牲者が模倣犯の手によって殺され、
ハサミ男は、その死体を発見する羽目に陥ります。そこから、ハサミ男が調査をはじめるわけです。
やってることはいたってシンプルなんですが、巧いですねえ。
わかっていた部分もあったんですが、完全にミスリードされている部分もありました。
人間の心理的な部分をうまく利用してます。
全部わかってから読み返してみると、何でここでこう思ったのかなあというのが何箇所も。。。
こんなにたくさん大胆に伏線があって完全に読み間違ってたのは、なかなかないかもしれません。
残虐なシーンが多いかと思いきや割りとそうでもなく、たまにちょっと笑えるところもあります。
ラストの終わり方も結構ぞくっときます。
それと、この作品が映画化されていることに非常にびっくりしました。
この作品を映画化って相当難しい気がします。。。

私的評価 ★★★★☆



「チョキ、チョキ、チョキとハサミ男が行く。三人目の犠牲者が出る。血が流れ、苦痛がみちあふれる。人々は恐怖し、激怒し、おびえ、あるいはおもしろがる・・・・・・」
「やめろと言いたいのか」
「いや、そんなことを言うつもりはないね」
「きみの好きにするがいい。きみのやりたいようにすればいい。
 ただ、きみには自分が何をしたいのか、まったくわかっていないだろうけどね」




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