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スカイ・クロラ

Category : 本・雑誌 小説 .ま行 森 博嗣
スカイ・クロラ

まず読む前に、装丁がとても綺麗だと思った。
そして、読んでみてさらに綺麗だと思った。
とにかく綺麗。文章も、戦闘シーンも、死んでいく姿さえも。

はっきりと語られることのないぼんやりとした世界。
戦争がショーとして成立する世界。
空でしか生きられないものたちの世界。
グレースケールの世界に空の青だけが鮮やかに彩られた感じがした。
しかし、なぜか現実離れしている気はしない。
それは大人にならない子供(キルドレ)という存在が影響しているのだろうか。
みんなどこかにキルドレとしての自分の影を持っているからなのか。
そこに、わずかで大きな生と死を見出しながら、物語は永遠に続いていく。
私たちの人生と同じように。
ただ静かに淡々と。

0303

本作品は、戦争を仕事に永遠に生きる子供たちの寓話です。
氏の作品の中では、異色かもしれません。お得意の密室も出てこなければ、ミステリー要素もありません。
しかし、映画化されている作品なので、氏の作品の中では一番有名なのかも。
私は氏の作品に関しては、密室トリックなどのミステリー的な要素は実はどうでもよく、
登場人物の会話のやり取り、言葉遊び、哲学的な思考、引用文などが面白く素敵だと思って読んでいます。
本シリーズは、そんな氏の良さを最大限に表現している作品ではないかと思います。
とにかく世界観、その世界観を作っている文章が綺麗です。詩を読んでいるみたいに。
戦闘シーンなんかは特に魅力的です。
このシリーズは、ハードカバー本を買うことを強くお勧めします。装丁がとても綺麗なので。
あと、刊行順と時系列が異なるので、そこに注意が必要です。
個人的には、このシリーズは刊行順でそのまま読むほうがいいと思います。

時系列
「ナ・バ・テア」→「ダウン・ツ・ヘヴン」→「フラッタ・リンツ・ライフ」→「クレィドゥ・ザ・スカイ」→「スカイ・クロラ」

刊行順
「スカイ・クロラ」→「ナ・バ・テア」→「ダウン・ツ・ヘヴン」→「フラッタ・リンツ・ライフ」→「クレィドゥ・ザ・スカイ」

私的評価 ★★★★★



少なくとも、昨日と今日は違う。今日と明日も、きっと違うだろう。
いつも通る道でも、違うところを踏んで歩くことができる。
いつも通る道だからって、景色は同じじゃない。
それだけでは、いけないのか?それだけでは、不満か?
それとも、それだけのことだから、いけないのか。
それだけのこと。それだけのことなのに・・・。




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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

夢・出逢い・魔性―You May Die in My Show

Category : 本・雑誌 小説 .ま行 森 博嗣
夢・出逢い・魔性 (講談社文庫)

この本は、森博嗣氏のVシリーズ第4作目です。以前紹介した森博嗣氏の本とは違うシリーズです。

この本の良さは何といってもタイトル。
夢・出逢い・魔性―You May Die in My Show。。。なんて素敵な響き。私だったら一生かかってもこんな素敵なタイトル思いつかない。

しかし、「夢で逢いましょう」なんて台詞どういう状況で言うんだろう。知っている人にこんなこと言われると怖い。知らない人に言われるのはさらに怖い。
「逢いましょう」という言葉自体には恐怖はあまり感じないが、「夢で」と付け加えるだけで恐怖が増大する。

現実と夢の違いなんて、目を閉じているかどうかの違いだけなのに。
だから、怖いのかもしれない。
夢で起こったことを現実にしたいと思い、現実が全部夢だったらと思うから。


タイトルに惹かれてこの本を買った人はおそらくその内容に落胆したことだと思います。
内容はいたって普通の殺人事件です。私みたいにシリーズをずっと読んでる人は変わらず森氏の言葉遊びを楽しみながら読むことができると思いますが、それを含めてもシリーズの中ではそれほど面白い方ではないと思います。

まぁこの本は、ジャケ買いならぬタイトル買いの本でしょう。

私的評価 ★★★☆☆



目標なんて、あっても、なくても、人は生きていくのかしら。
毎日毎日・・・・・・。
草や木と、同じなんだ。そう思いました。全部、夢なんだ。そう思いました。
きっと、花や、葉っぱや、根っこが、夢を見ているんだわ。
自分たちが動けないから。
虫や、鳥や、動物や、人間になっている夢を、
見ているんだって・・・・・・。



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有限と微小のパン―THE PERFECT OUTSIDER

Category : 本・雑誌 小説 .ま行 森 博嗣
有限と微小のパン (講談社文庫)

今日は読んだ本の感想でも。といっても読んだのはだいぶ前ですが私は森先生の作品が好きですので一番最初に書くことにします。

この作品はS&Mシリーズの10作品目にしてシリーズ最終巻です。いきなり最終巻から書くところが何ともあれですが。。。まぁ気にしないことにします(笑)

森先生の作品でトリックが素晴らしいと思ったことは実は少ないのですが、森先生が作り出す独特な世界観に魅せられどっぷりはまっております。きっと私にとって個性豊かな登場人物、哲学的な文章、そしていきなり飛び出してくる意味なしジョークなどが絶妙なバランスを保っているからでしょう。

このS&Mシリーズは犀川創平と西之園萌絵が中心となって物語が進んでいくのですが私にとっては最初の「すべてがFになる」で登場した真賀田四季博士がすべてでした。そして彼女が再び物語に絡んでくるこの最終巻を読むためだけに他の9作品目を読んできたといっても過言ではありません。

いつものように哲学的な表現で考えれば考えるほどわからなくなるあの感覚、シリーズの所々に散りばめられた伏線の回収、そして「有限と微小のパン」というタイトル。英語のほうのTHE PERFECT OUTSIDERも1作品目と対になっており素敵です。

私的評価 ★★★★★



「先生・・・。私、最近、いろいろな矛盾を受け入れてますのよ。 不思議なくらい、これが素敵なのです。
宇宙の起源のように、これが綺麗なの」
「よくわかりません」
「そう・・・それが最後の言葉に相応しいわ」
「最後の言葉?」
「その言葉こそ、人類の墓標に刻まれるべき一言です。 神様、よくわかりませんでした・・・ってね



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たそがれピエロ

Author:たそがれピエロ
現在社会人1年目。
仕事に追われブログの更新もやや停滞気味。
そんな私の日常や趣味をだらだらと書いています。
最近は映画の記事が多め。

当ブログはリンクフリーですのでお気軽にどうぞ。

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